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今回、シリカシンターを使用した水道水の残留塩素消滅実験とその結果を記事にしました。

※シリカシンターについての説明は、こちらの記事をご覧ください。

シリカシンターを使用した水道水の塩素(残留塩素)消滅実験をするに至った経緯については、こちらの記事(1回目の実験結果)をご覧頂けたらと思います。 

2回目以降の実験と結果はこちら。







水道水の残留塩素消滅実験 4回目(動画)


④シリカシンター 残留塩素消滅実験(シリカシンター水約10分放置バージョン・clear/2018年11月28日)


上記、動画の内容を少々説明しておきます。

シリカシンター水を10分間放置し、その後DPD試薬(遊離残留塩素用)を入れ、残留塩素の存在を観察するという内容ですが、これまでにも10分間放置はありましので、敢えて実験をやり動画にして公開する必要はないのですが、

【③シリカシンター塩素消滅実験シリーズ】水道水の残留塩素消滅実験 3回目(シリカシンター水 約5分放置バージョン/SS販売店広告方式) ←こちらの実験のように、撮影中に一からシリカシンター水を作りながら実験をやるということで、それまでの方法とは違い、物事がほぼ明らかになる、これなら動画を見て頂く方にも納得のいく判断材料になるのではないかという事で、改めて実験を行い動画にしたものです。

所々、要領が悪く、まごついている箇所や、退屈な放置時間の場面は早送りになるよう編集したり、あまりお見せできない箇所はボカシを入れてますので、少々お見苦しい点もあるかと思いますが、ご覧頂けたらと思います。



水道水の残留塩素消滅実験 4回目(実験の詳細)

④シリカシンター 残留塩素消滅実験1

ガラスポットに入った水道水(約500ml)の酸化還元電位(+622)を示しています。
+600台ですから残留塩素もかなり含まれているようです。


④シリカシンター 残留塩素消滅実験2

上の画像は、プラスティック容器(2ℓ容量)に入ったシリカシンター(ケイ素溶出焼石/アルミノケイ酸塩鉱物:
約160g)です。市販で安く売られている(数百円)ゼオライト(アルミノケイ酸塩鉱物)とそっくりだと噂の鉱物。


④シリカシンター 残留塩素消滅実験4
 

シリカシンターの入った容器に水道水を移し入れ、シリカシンター水(ケイ素水?)を作っていきます。(水道水を入れ、ただ振って混ぜるだけなので簡単♪♬)

【③シリカシンター塩素消滅実験シリーズ】水道水の残留塩素消滅実験 3回目(シリカシンター水 約5分放置バージョン/SS販売店広告方式) ←こちらのやり方とは逆の方法になります。


④シリカシンター 残留塩素消滅実験6

容器に入ったシリカシンターと水道水を振り混ぜていきます。
本来は、水を入れるだけで振り混ぜなくても良いようですが、敢えて振り混ぜていきます。

こうすることで沢山のシリカシンター(ケイ素)が出るようですし、販売店広告ではケイ素(六角形の構造)に含まれるナトリウム(Na+イオン)によって【カルキ(塩素分)】を分解、消滅するなどのようになっていますので確認しやすいと思い、しかも念入りに振り混ぜてみました。

シリカシンターは立体構造をしていて(Na+イオン)を内包している


④シリカシンター 残留塩素消滅実験7

振り混ぜた後の状態。入れた直後は割と透明だった水が濁った状態です。(沢山のケイ素が出たのか?白っぽく濁った状態)


④シリカシンター 残留塩素消滅実験8

水道水とシリカシンターを振り混ぜて出来たシリカシンター水(ケイ素水?)を10分間放置していきます。 ケイ素に含まれるナトリウムが残留塩素をイオン化し無害化してくれることを祈りつつスタートボタンを押しました。(笑)


④シリカシンター 残留塩素消滅実験9

2分40秒ほど経った後の酸化還元電位は(+622)を示しています。
このラインだと絶望的、シリカシンターに含まれているナトリウムさん、残留塩素を無害化するというお仕事はほとんどされていないご様子です。(>_<)


④シリカシンター 残留塩素消滅実験11

3分58秒ほど経った辺りでは(+621)を示しています。
数値はあまり下がっていないので、ナトリウムさん、ちゃんとお仕事をされているのかよくわからない状況・・・。


④シリカシンター 残留塩素消滅実験12

10分経過した後の酸化還元電位は、なんと(+627)で逆走した模様・・・。(薄暗くて見えにくいと思いますが。) たまにこういう現象が起こりますが、原因は不明です。


④シリカシンター 残留塩素消滅実験14

容器からコップにシリカシンター水を移し、DPD試薬(遊離残留塩素用)を入れるところです。 酸化還元電位が(+600台)しかも逆走して数値がアップしている事を確認したばかりなので、この時点で既に結果は見え見え・・・。


④シリカシンター 残留塩素消滅実験15
④シリカシンター 残留塩素消滅実験16
④シリカシンター 残留塩素消滅実験17

DPD試薬(遊離残留塩素用)を入れてかき混ぜると、ピンク色に染まったシリカシンターカクテルの出来上がり!(苦笑)

見た目、チェリーかストロベリー風味のカクテルに見えなくもないですが(私だけ?)、中身は残留塩素と試薬まみれのシリカシンター水。



まとめ


今回も残留塩素は消滅せずという残念な結果になりましたが(というか、ほぼこうなる事は想定済みでしたが・・・)、先述したように前回の実験を除き、撮影前に既にシリカシンター水を作り置きしたうえでの実験が多かったため、ほぼ何もかもクリアー(明らか)にした上で実験を行い、その結果を見て判断して頂くというのが目的であり、そのための実験動画であり記事でもあります。

一番に気になる「水道水のカルキ=塩素分」は、
(出典先)シリカシンター(ケイ素溶出焼石) 水溶性ケイ素の約1/300の安さ 150mg/Lの高濃度のケイ素水を1リットル分が⇒僅か3円以下の格安で すぐに作れて飲める ケイ素溶出セラミック(ヘルシーサイレックス販売店サイトより)

まず、一般的な家庭の水道水だと地域により異なるでしょうが、だいたい酸化還元電位は(+500台)から(+600台)というのが多分、平均だと思います。(夏の暑い時期だともう少し低めかもしれません) ですから、SS販売店の広告通りにはならないと思います。 5分とか10分程度では、とても残留塩素の消滅は出来ないでしょう。(20分とか30分、40分放置しても残留塩素は消えないかもしれない。)

というか、そもそもシリカシンターは不溶性ですから、水に溶けない限り電子は出ないようなのでナトリウムでどうこうというのも疑わしく、広告通りの働きはないのではないかと思います。(シリカシンターの構造上、物質を取り込むことは可能でしょうが)

と、言ってしまうと身もふたもないのですが、参考資料として実験をやる意味はあると思いますので、これからも可能な限り続けていこうかと思います。


ということで、今回はここまでとなります。
今日もお読み頂きまして、有難うございました。