2018-12-13_134608_Moment


※シリカシンターについての説明は、こちらの記事をご覧ください。






序文


今回、自称・シリカシンターの製造、販売会社とは無関係で、ツイッター等を使用し自主的にシリカシンターを紹介(普及)されている、シリカシンターを心底愛する【今後の行方@way_of_tomorrow)さん】(Twitter上のアカウント名)をはじめとするシリカシンター普及者集団の1人である【銭の饗宴@vt637pB9S3NgAM1)さん】の鵜呑みにしてはいけない事案についてです。

具体的には、シリカシンター(アルミノケイ酸塩焼石/ケイ素溶出セラミック)の一番のウリとされる(
今後の行方@way_of_tomorrow)さんの主張)『水道水のカルキ(塩素分、つまり塩素化合物)は、たったの約5分で消滅する」というものですが、某公式の販売サイトでは、現在、『一番に気になる「水道水の消毒に使うカルキ」は、たったの約5分で消滅します。』という謳い文句に変わっています。

この効果の真偽を確かめるため実験をやってみたのですが、最終的には1時間経っても、いわゆるカルキ(塩素化合物)は消滅せず残っていたという結果がでました。

この結果を、
銭の饗宴@vt637pB9S3NgAM1)さんに提示したところ、DPD試薬を使用した測定方法について妙な答えが返ってきたのです・・・。




水道水に含まれる遊離残留塩素の測定方法とは!?


⑧シリカシンター 残留塩素消滅実験(シリカシンター水 約1時間放置バージョン・clear/2018年12月13日)
 

(関連記事)
【⑧シリカシンター塩素消滅実験シリーズ】水道水の残留塩素消滅実験 8回目(シリカシンター水 約1時間放置バージョン・clear)
http://s7ayy5001.livedoor.blog/archives/13996379.html

上に示した動画と記事を、
銭の饗宴@vt637pB9S3NgAM1)さんに提示したがところ、下記の答えが返ってきました。


「DPD試薬」を入れて拡販し約1分待って計測したの?
(※画像をクリックしていただくと拡大して見ることができます。)

何度も言うが、国公立の理科系大学などを卒業した科学の専門家でIEAEAの世界基準の測定できる者たちが質問するが、本当に君らはSS300gに水道水を蛇口からじゃ~と1000CC入れて混ぜ、1時間放置して その容器から注いだSS水に「DPD試薬」を入れて拡販し約1分待って計測したの?答えてね。』(Twitterからの引用)


DPD試薬を入れて拡販(攪拌が正しいようです)し、約1分待って計測(測定と言いたかったのかもしれない)したの?という、妙な答えが返ってきました。

DPD試薬を入れてから、約1分待って測定!!??

そんなの未だかつて聞いたことない・・・と思い、いろいろと調べるのですが、出てこない。 まぁ、要するに、その実験方法は間違っている!とダメ出しをされたようなものですが、じゃあ、1分ほど待てばシリカシンター水の色はピンクから元の色に戻ってカルキ(塩素化合物)が消えたのか?というと、これも疑問。


そもそも、1時間放置してDPD試薬を入れ攪拌した瞬間、色がピンク色に変化した時点で、いわゆるカルキ(塩素化合物)は消えていない、残っているということになるのであって、1分間待って消えるのなら、これはDPD試薬の成分が作用して消えたということになるので、これでは意味がないし、これってインチキじゃん!!って話になるのではないか??とずっと疑問を持っていました(苦笑)



DPD試薬による塩素化合物測定方法をメーカーに聞いてみた!



「約1分待って測定しろ」なんていう情報は、いくら調べても出てこないので、メーカーに問い合わせてみました。

⑧シリカシンター 残留塩素消滅実験9


上記は、当該実験で使用した遊離残留塩素測定用試薬 DPDプラス という試薬ですが、要は、水道水に遊離残留塩素(消毒成分で次亜塩素酸であったり、次亜塩素酸イオンなど)が残っているかどうかを見るための試薬ですが、分解せず残っている場合、水がピンク色に染まり、残っていない場合は、色は変化しないというものです。


この製品のメーカーに対し測定方法について問い合わせたところ、「遊離残留塩素は攪拌後、すぐに反応して発色するため、1分間待たずに測定可能」というようなお答えを頂きました。

DPD試薬を入れて1分間待たなくても良いそうです!


どうりで、いくら検索しても情報は出てこないはず!(苦笑) つまり、DPD試薬を入れて掻き混ぜた瞬間に色がピンク色に変化した場合、いわゆるカルキ(塩素化合物=遊離残留塩素)は残っていると判定して良いわけです。


要するに、銭の饗宴@vt637pB9S3NgAM1)さんの指摘はデタラメ! 当該実験による測定方法は、なんら間違ってはいなかったわけです。



DPD試薬を入れ約1分間待って測定することに、なんの意味があるのか!?


ある時、実験をやってみて、あることに気づいたのは、例えば、酸化還元電位が+500台のシリカシンター水にDPD試薬を入れ攪拌すると、酸化還元電位が下がっていき、一気に+200台までに下がったことがありました。


※酸化還元電位についてはこちらを参照


ORP(酸化還元電位)とは何ですか?
http://planbee.co.jp/faq/glossary/688

酸化は「サビつかせる」、還元は「サビをとる」
http://suisolabo.com/news/1936/




これはなぜだろう?とずっと疑問だったのですが、DPD試薬の測定方法と併せてメーカーに質問をしたところ、DPD試薬は塩素(遊離残留塩素)によって酸化され、赤色のセキミノン中間体となり、水道水の塩素(遊離残留塩素)が減るため酸化還元電位は下がる、というお答えを頂きました。



【塩素】測定のDPD試薬でビックリ!!
https://jousui.jp/blog/2016/09/dpd.html


上記の記事には、「2~3分ほど経過すると、残留塩素がないのにもかかわらず、あたかも残留塩素があるようにピンク色に発色してしまいます。時間経過とともに、どんどん濃くなっていきます。」と記載されてあります。

これは、「空気中にさらされることでの「溶存酸素」に反応したりした結果」とのことです。


話を戻しますと、まず、DPD試薬は塩素(遊離残留塩素)によって酸化され、赤色のセキミノン中間体となり、時間が経つにつれ溶存酸素に反応し、どんどん色が濃くなる!というお話になるのだと思います。

ということは、一旦、ピンク色に変化した水は、どんどん色が濃くなり、なかなか元の色に戻りにくいということになるのではないか?と思います。


つまり、なんのために約1分間待って測定しなければならないのか?ということです。 たかが、遊離残留塩素の測定のために?



現在の水道水にはカルキは含まれていない模様


シリカシンターの公式販売店や普及者集団は、しきりに、水道水の消毒剤である塩素化合物を『カルキ』と表現されているのですが、基本的にカルキというのは次亜塩素酸カルシウムのことをいい、この消毒剤は現在、ほとんど使用されていないと言われています。

現在、使用されている消毒剤は次亜塩素酸ナトリウムというもので、これが主流。カルキとは別のものですが、同じ塩素(塩素分子:塩素ガス)が含まれているため、慣例的にカルキと言い伝えられてきたようです。 ただ、実質的には別物ですので、カルキを消すという表現は適切ではないと思われます。


(関連動画)

今の水道水には、カルキは含まれていない事を知らないであろう、シリカシンター普及者集団へ贈る動画




まとめ


ということで、結果、DPD試薬を入れ攪拌し、それから約1分間待たなくてもよいということです。 待つ必要はない! DPD試薬を入れて攪拌した直後に色が変化した場合、遊離残留塩素は残存していると判定してよいということです。

つまり、シリカシンターは1時間経過しても、水道水の、いわゆるカルキ(遊離残留塩素)を消す事ができないと判断してもなんら問題ないということになると思います。


ただ、時間が経つにつれ、「空気中にさらされることでの「溶存酸素」に反応」したり、
アルミニウムや銅などの金属類が含まれている場合、遊離残留塩素は消えていてもピンク色に変色することはあるようですけど、かと言って一般の人が遊離残留塩素による反応なのか、又は他の原因によるものなのかの判断など、簡単にはできないと思います。

最も正確に測定するには、専用の機器に頼るしかないのだろうかと?今回思いました。


これとは別に、今回の主題である『DPD試薬を入れ攪拌してから約1分間待って測定』に関しては、やっぱりデマの類だったのだと・・・。

結局、また、あの普及者集団に振り回されされたことになります。(苦笑)



水道水1000とSS300gの場合だ‼️
(※画像をクリックしていただくと拡大して見ることができます。)

実は、もう一つ問題がありまして、シリカシンターによる、いわゆるカルキ(塩素化合物=遊離残留塩素)消滅には条件があり、水道水1リットルにSS(シリカシンター)300gの場合だと、普及者集団の親分的存在である 今後の行方@way_of_tomorrow)さんは主張されていますが・・・ なんでやねん!!?


別に上記の量でなくても、相対的に比率を合わせてやっていけば良い事だと思いますが(例えば、水500mlに対し、SSを150gとか)とにかくなにかがおかしい。


そもそも、この普及者集団は、シリカシンター製造、販売会社とは無関係の、一般の消費者であり、愛用者でもあり、そしてシリカシンターに心底惚れ込み自主的に紹介活動をしているという(自称)ような集団のようですが、元来、このような人たちが指摘したり、主張する立場にはないと思います。


今更ですが、シリカシンター界隈には、このような信じられない、妙なことがありすぎて困惑し通しです。


当の製造会社や販売会社は、このような妙な集団の存在を認識されているのでしょうか? 認識されているのなら、「デタラメを吹聴したり、勝手に消費者等からの質問に答えたり、IAEAの名を利用して放射能を消すとか、ニュートリノがでて常温核融合をするなどの怪しい発言や、
癌を治す、認知症を回復させるなどの違法な発言を控えろ! 逆に商品や企業のイメージを下げてしまう!」←このくらい言って注意しても良いのではないでしょうか。

一般の方々は、攪乱されて迷惑をしています。


ということで、今回はここまでとなります。
今日もお読み頂きまして、有難うございました。